リレイン的な解釈で英語を楽にするコラム。
今回は万能な動詞と助動詞で、より楽をするということで書いていきます。
とても大雑把な話をすれば。
言葉で表現しているのは
「状態を表すもの」
「動きを表すもの」
「感情を表すもの」
でだいたい構成されていると思います。
これは日本語の基本3文型と一致しています。
リンゴが100円で販売されている。(状態)
「今日は3つで180円にしますよ?」(動き)
「安い!うれしい!!」(感情)
単語としては
状態が be ある
動きが do get する とる
感情は good bad やばい かわいい
と使いまわせるワードがあって、強さで言葉が変わったり、別の言葉を足すことで微妙な変化をさせたりしています。
と考えると、多くの言葉は微妙な差を伝える為に派生しているものであって、人類の歴史の中で不足した表現をどうしようと考えていたら増えていって今に至る。
ということだと思うんです。
これはつまるところ。
すごいコアな言葉だけ使いまわせるだけでも、相当会話は出来るようになっている。
ということなんですね。
とはいえ、細かいことも表現して伝えたい。
その微妙な違いを表現するときに、言葉のアレンジにとても役に立つのが、主役を変化させる言葉たちです。
(全部に新しい言葉を作ってたら、キリが無いので)
それが
動きに変化を加味する助動詞。
状態に細かさを加味する副詞や前置詞。
これは人間が言葉を使っていく中で、そうなっていったのだと思います。
助動詞の役割をもっと日本人的に直感で理解してみる。
ここからは動詞と助動詞についてになるのですが
アメリカ人がとてもよく使うとされる万能動詞「get」
万能5動詞の筆頭です。
これに該当する日本語は「とる」
ですが「とる」一つとっても「取る 執る 採る 捕る 撮る」を基本漢字として、10個以上の漢字を当てられる万能動詞です。
そして get もほぼ同じような意味を持つことが出来る万能ワード。
この万能ワードに助動詞を加えるだけで、沢山の動きの説明ができるということですね。
いろいろと専門的な解説については、辞書にも書いてあるので
ここでは、とてもシンプルに日本語へ解釈する一例を書いてみます。
決意の強さの強弱をつくる助動詞
I get 私 とる
I will get. 私 とる(ね)
I should get. 私 とる(よ!)
I must get. 私 とる(ぞ!)
I can get. 私 と(れる)
I may get. 私 と(れそう)
ここに、過去やhave shall might want need daresay などを加えていくと
とった
とっている
とっていた
とりたい
とりたかった
とりたかったことがあった
とりたかったでしょ
とりたかったかも
とらなきゃ
とろうよ
というぐらいの表現ができます。
日本語で言えばこの表現すべてに10個以上の漢字を充てられる上に、感情や言い方でも意味は変化できる。
これをgetひとつで、フォローできるところがあるんです。
どれだけ万能な言葉かわかりますね。
「天下をとりたかったけど、お金をとられたので、休息をとりたくて、デリバリーをとって、ごはんをとって、お風呂をとって、睡眠をとっていたら、その様子を動画にとられました。」
というぐらいのことを、getも表現できるということですね。(少し違いはあると)
ただし、万能ワードに頼り過ぎることは、お利巧とは思われませんので、より丁度良い言葉を選べたら、その方が良いと思います。
言葉は効率的に上手く使えるようにも出来てるし、複雑に特別感を出そうということも出来る。
日本語も英語も、同じということですね。
written by Lirein