コラム5 言葉の共通性。言葉の意味より感情を先にくみ取る。

多くの言語の文法は、根本を考えると思ったほどの種類がなく、似たようなものという話があります。

確かに日本語と英語では順番と単語は違うのですが、感覚的な共通点は非常に多いです。
もちろん、細かい違いはあるのですが、所詮は同じ地球に住んでいる中で人類の中で、交流をしながら作られてきた言葉であって、宇宙に住んでいるバルタン星人と会話するわけではありません。

根拠としては
英語を前から日本語直訳しても意味が通じることです。
日本語を前から英語に直訳しても意味は通じます。

意味が通じるということは、全く別次元の言葉では無いということです。

ここでは英語と日本語の感覚的な共通点について少し書いてみようと思います。

受動態は、英語でも日本語でも過去っぽい。

受動態というのはいわゆる受け身の言葉になります。

日本語の場合は、だいたい「(やら)され[た]」り「(作)られ[た]」という表現になります。
英語では文法的には過去・過去完了形での表現になってきます。
実際、何かしらを受けて動いた話なので、一手過去の話になるのでしょう。

時間軸の点と線。言葉の印象と意味は近似性がある。

beenは少し時間軸が長いのですが、Beを伸ばしているから長いと。
過去形は点。ed で止めてるから、スパッと終わっている。
おそらく逆だとしっくりと来ない。点と線が言葉の印象として表れているのでしょう。
日本語でも、「終わった。」と「終わっている。」では、言葉が長くなってますよね。

例えばホイミという言葉を作ったときに、ホイミにギラと名付けなかったのには理由があると思います。
これは音に対する人間の本能的な印象が大きいのではないでしょうか。

犬と同じ順番で人間は言葉を理解する。

人間の長年のパートナーである犬は人間の言葉を理解しているか?
という研究があったようなのですが、言葉の理解には順番がありました。

先に「話している人間の感情を判別する」
次に「言葉の意味を理解する」

この順番は人間も同じだという事です。
つまり、言葉の認識は感情が先であって、言語の意味はその上で付けられます。
犬は人間ほど言葉のディティールは判別できないので、感情と言葉にギャップがあると混乱するようです。

そう考えると、文章で感情を掴む難しさも理解できますし、言葉の違いといっても根っこの部分では「怖い言葉は怖い。」「同じ言葉で真逆の意味がある。(皮肉)」のような共通性が出やすいのではないでしょうか?

文法を軽視するという話ではないのですが、ある程度人間として本質があって、文法はその先の表面的な「型」ということでもあります。
いわばパターンなので、染み込んでいる同士で、とても情報交換がスムーズになるということです。
英語は基本5文型で、日本語は基本3文型ということですから、ある程度の会話をするには、そのパターンのリズムが出来くらいには、繰り返しの発声練習が必要なります。

written by Lirein

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