勉強(知識のインプット)で言葉は話せるようにならない
言葉を話すというのは人間の根源的なスキルです。
文字も無い時代から数万年かけて培われた生存する為のスキルです。
スキルには「歩く」「走る」「歌う」「物を投げる」という根源的なものや
「ピアノを弾く」「サッカーをする」「調理をする」という特殊ものがあります。
英語は根源的でもあり特殊なものではあります。
特殊なものは知識だけでの習得は不可能で、実際に継続的に身体を動かすことで習得できるものです。
知識はその補助であり、より深める為のものです。
また、スキルを習得するとき全般に言えるのですが、お手本となるフォームを参考に真似る人が上達が早いです。
日本語を軸として英語の知識のインプットを膨大に行っても、音が頭に入らないし、言葉を発するコツも身につかないので、話すことが出来ません。
同じ音で話せると聞こえる
言葉が通じ合う為には、なるべく近い発音とリズムに近づける必要があります。
言葉は同じ音で「話せる」ものは「聞こえる」ようになっています。
それは自分の記憶の中に音が定着するからです。
話せると聞こえるは密接な関係にあります。
英語向けのフォーム(姿勢、呼吸、筋肉、発声法)を身に着けると
さらにネイティブのような発音とリズムで話すことが出来るようになります。
英語が聞こえないのは、英語が近い音で話せていないということです。
正しい英語の音で話す事を意識して、英語脳と英語筋肉を育てる必要があります。
聞くだけでも英語脳は育つのですが、そっくりに話すことも同時に行うと効果がアップ!
発音はカタカナ的な日本語流でも良いという考え方は成長が遠回りになると思います。
日本語と英語では声の出し方が違うし、音そのものも違う
小さな子供の方が、英語の発音が上手だということが良くあります。
子供は素直で吸収が早いというのもあるのですが、大人の方が日本語が上手だからということも一つ原因があります。
日本での日常生活では日本語を多用するので、自然に日本語の声の出し方を用いますので、筋肉と脳が適応しており、それを利用しようとします。
英語と日本語は全く違う声の出し方になるので、子供はその影響がまだ小さいのです。
日本語のフォームで話した言葉と、英語のフォームで話した言葉は、脳の処理部分まて違うとされています。
それだけ音の質そのものが違うのです。
新たに英語のフォーム(姿勢、呼吸、筋肉、発声法)を身に着けることは、簡単ではありません。
一定期間、毎回意識して行って、自然な発音が出来るまで筋肉を育てる必要があるからです。
まずは違うということを知る事がとても大切。
意識して声を出すことを続けて、英語のフォームを掴むことで、英語の成長が加速します。
既に身についている日本語スキルの中で、利用できるものと、切り替えるものがあります。
・切り替える : フォーム(姿勢、呼吸、筋肉、発声法)
・利用する : 言葉のイメージを理解して作る事
記憶と筋肉は必要でなければ捨てられてしまう
・脳は必要がないものを覚えたがらない
・筋肉は使わないとすぐ衰えて、使うと育つ
という人間の仕組みがあります。
生存に必要ないと思ったら、記憶も筋肉も捨ててしまうのです。
スキルを得るためには、どのような形でも良いので、これを乗り越えて続ける必要があります。
特に日本語を覚えてしまった後の英語習得では、脳は大変強く拒絶をします。
意志の力に頼らないで続けられるのがベターです。
言葉にイメージ(情景や感情)が合わさると、記憶が強くなります。
何回も思い出すと、もっと必要だと感じて、記憶が強くなります。
英語を口にしっかり出すことで、英語の筋肉を保ち、育てることができます。
筋肉と脳に必要だと思ってもらうには、一定期間、現実感を込めた言葉を、短くても毎日使い続けることです。
継続が最も効果が出やすい方法です。
伝えたいと思って話す言葉には必ず伝えたい気持ちが入ります。
記憶には、長期記憶と短期記憶があるのですが、英語のコアな部分の長期記憶にしてしまえば、維持がしやすくなります。
筋肉は、びっくりするほど使わないと落ちますが、健康の為と思って、適度な英語の刺激をつくりましょう。